バッタが話す(というか鳴く)のをご存知ですか?
農園のハウスは、害虫が入らないように目の細かいネットで周りを覆い、極力虫の侵入には気をつけています。 それでも私たちの服やクツなどに付いて入ってきてしまうのが虫。 いったんハウスに入った虫たちは、暖かくハウスの中の天敵に襲われない環境で増えてしまいます。 私たちは野菜を守るために、害虫を見つけると、外に逃がしたり、かわいそうだけど潰したりします。 最近はバッタがずい分増えてしまいました。 ハウスの中はバッタさん達の大好物である菜っ葉が食べ放題。 せっかく育てた野菜が、バッタの食害でボロボロになると、 「バッタ達のために野菜をそだててるんじゃないのに。」 悔しいのです。 時間のある時は懐かしの虫捕りアミをもってハウスの中を行ったり来たり。 バッタとの追いかけっこです。 そんな時。 パッと見ると、バッタが三匹揃っています。 三匹一緒に捕まえてやる!と思い、ゆっくり近づくと、ガジガジと小さな音がします。 バッタ同士で会話をしています。 正確にいうと、後ろ足を伸ばしたり縮めたりしながら、音を出していました。 バッタがその様に音を出して意思疎通(たぶん)しているとは知りませんでした。 後で調べると、 トノサマバッタ「後腿節を前翅にこすらせて音を出す。オスもメスも発音」、 マダラバッタ「前翅に後腿節をこすりつけて、「ピュルピュル」というかわいい音を出す。 またツマグロイナゴモドキの様に蹴って「チャッ・チャッ」と鳴いたり、細かく速くこすりつけて「プーン・プーン」と発音するのも確認。」 だそうです。 何を話してるんでしょうね。 今日は暑いねー、とか言ってるんでしょうか。 #
by farmer-s
| 2008-07-10 14:43
皆さんと植えた古代米の田んぼ、イネの生育状態です。
植え付け直後、激しい雨が降ったため、根付かずに苗が浮いてしまうのではないかと懸念していましたが、大丈夫でした。 皆さんに丁寧に植えていただいたからですね。 その後、無事に田んぼ全体に田植えを終わらせました。 とこさん曰く、なかなか良い生育状態だそうです。 根付いたイネの成長は早いです。 なかなか美しい田んぼになりましたよー。 そうそう、田植えに来てくれた5歳の男の子が、 田んぼを気にいってくれたそうで、 「また、とこさんの田んぼに行きたい」 と、言ってくれているそうです。 “お子さんがまた来たくなる田んぼ” 私たちもうれしく思います。 また来てね~♪ #
by farmer-s
| 2008-07-05 12:34
7月になりました。
夏到来です。 気温の上昇とともに、夏野菜がどんどんと出始めました。 ズッキーニも夏を感じさせる野菜のひとつです。 ズッキーニの原産地はラテンアメリカだそうですが、イタリアで栽培が盛んです。 イタリア料理でよく使われているんですね。 日本での栽培はここ20年ほどと案外歴史は浅い野菜のひとつ。 ところで、ズッキーニは雄雌異花、つまり、おしべとめしべが別の花なので、実を成らせるには、何らかの外部的な手段で受粉を行わないと、実がなりません。 これを“他家受粉”といいます。 露地で栽培なら、風や昆虫が花粉を運んでくれますが、 虫が入らないようにしているハウスのなかでは、第三者に期待はできません。 そこで、毎朝花が開いているあいだに、おしべを取って、めしべの先に花粉を付けるという作業を行います。 この作業を行い、受粉が成功すれば、雌花がしぼんだあとに、ちいさなズッキーニの実がつきます。 この実は成長が早く、2,3日ほどで、20cmほどの実になります。 ズッキーニの実は朝と夕方には姿が変わるほど、本当に成長がはやいです。 農園のハウスでは、ミドリと黄色のズッキーニを栽培していますが、 黄色の実の付きはなぜか悪いです。 黄色の方がデリケートなんですねー。 #
by farmer-s
| 2008-07-05 12:32
6月27日金曜の早朝。
いつものようにニワトリ小屋をあけました。 現在、農園は80羽ほどのニワトリを飼っているのですが、 小屋の入口に6羽倒れて死んでいました。 一瞬、息を飲んでしまいました。 病気?もしかしてトリインフルエンザか!? と思ってしまったんですが、 争ったようで、周りに羽がたくさん落ちていました。 ニワトリの羽もむしられています。 小屋をよく見ると、入口のドアの下に穴ができていました。 野犬か何かが穴を掘ってトンネルを作って中に入り、 ニワトリを襲って逃げたようです。 ほかのニワトリたちもかなり警戒しています。 深夜の密室での犯行?だったので、そうとう恐怖だったのでしょうね。 けがをしているニワトリも数羽います。 亡くなったニワトリは埋め、 トリ小屋の周りをネットで囲いました。 そして、市の環境課へ連絡し、 わなが付いている檻を仕掛けてもらいました。 私は肉の塊を買ってきて、檻の中に入れました。 最近、飼い犬を飼い主が放棄して、 野犬化しているとの話も聞きました。 野犬の仕業でしょうか。 翌朝、ニワトリには何も被害がなかったのですが、 檻の中に置いた肉の塊だけが忽然となくなっています。 姿を見せない何かに盗られて、くやしい。 夕方、今度はミンチを置きました。 そして、日が暮れる頃に作業を終え、ハウスを閉めようとしていた時です。 ガタン! と、大きな音が響きました。 罠に何かが引っ掛かったようです。 とこさんと私は暗い中トリ小屋の方へ。 真っ暗なのでよくわからないのですが、檻の中に四つ足の何かがいます。 携帯のライトで照らしてみると、、、。 犬でも猫でもないみたい。 たぬき?きつね?ハクビシン?ライオン??? 重い檻をふたりがかりで運んで、 明るい所にもってくると、、、。 小~中型犬の大きさのこの動物、 鼻がすっと上をむいています。 たぶん、タヌキです。 突然のことで、タヌキも驚いて、震えていました。 雨が降りそうなので、とりあえず重い檻をまたとこさんとよいしょよいしょと運んで、 ハウスの中に入れました。 タヌキは夜行性だそうで、昼間はぐったりしていますが、 夜になると活動を開始します。 檻の外に出たがって、檻をガタガタ揺らしたり、 檻の隙間から手を伸ばしたりしていました。 月曜日の朝。 市役所の方に連絡をしたところ、 「犬や猫は引き取りますが、タヌキは引き取りません」 そうですよね。 3日目の付き合いになり、 水をあげたり、ひき肉をあげたりしていると、 何となく愛着がでてきた私たち。 天気の良くなってきた昼、 田んぼの方の山に連れて行き、放しました。 檻の戸を開くと、元気に走って竹やぶの中に逃げていきました。 監禁しちゃってごめんね、と思ってしまいますが、 ニワトリを6羽も殺したどう猛なタヌキです。 複雑な心境。 後で、とこさんのお父さんは、タヌキの話に驚いていました。 何十年もこの地に住んでいるけど、 畑のある住宅地の方までタヌキがおりてくるとは、 聞いたことがないそうです。 環境の変化で、山のタヌキの食べ物がなくなって、 住宅地まで降りてきたんでしょうね。 その後、農園のニワトリは卵の産みが悪くなってしまいました。 ニワトリはデリケートだといいますが、本当ですね。 農園、タヌキ騒ぎの報告でした。 #
by farmer-s
| 2008-06-30 22:07
最近ようやく植え付けがひと段落つきました。
しかし、一息つく暇もなく、初夏の収穫作業が待っています。 まず、ジャガイモです。 ジャガイモは年間春と秋、2回の収穫があります。 春ものは、関東だと3月に種イモを植え、 6月ころから収穫ができるようになります。 農園では作業のほとんどを手作業で行います。 ジャガイモ掘りもしかり。 ジャガイモの植物体を抜いて、 そのあと、根に付いてこなかったイモが土中に残っているので、 土を掘り起こして、ひとつずつ拾い上げます。 はじめは調子よくイモを掘っていても、 半日も同じ作業を続けていると、肩や腰が結構つらいのです。 それでも、収穫したばかりのジャガイモを茹でると、 甘味が多く、塩もつけずにパクパク食べられます。 今春は7品種を栽培しました。 男爵、メークイン、とうや、とよしろ、北あかり、アンデスレッド、インカのめざめ。 一押しはやはりインカでしょうか。 他の品種と比べて、栽培が難しいといわれます。 確かに、早い段階で葉が落ちしまい、 光合成ができなくなるため、 収穫量も少ないです。 小粒のイモがころころ出てくるかんじです。 「栗のようなホクホク感」 と言われているようですね。 ジャガイモが栗の味になるもんか、と疑ってかかっていましたが、 実際食べてみると、果肉の色は黄色く、 本当に栗のような甘みと、濃い味がしました。 ホクホク系がお好きな方にはお勧めです。 沢山の品種を収穫できているので、 この機会に、ジャガイモの食べ比べなんていかがでしょうか? 品種ごとの味の違いや特性がわかりますよー。 #
by farmer-s
| 2008-06-26 09:18
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