農園夏野菜のトップバッターはキュウリです。
数週間前からすでにお店には並んでおり、お知らせがおそくなりました。 キュウリは今では年中食卓に上がる野菜のひとつですが、 古い文献では「下品な瓜」、「少毒あり」などと評判がよくなかったそうです。 日本に伝来してきた当初は苦味が強かったためだと言われています。 それが、現在の日本は、国民一人当たりのキュウリ消費量が世界一となるほど、 日本人はキュウリ好きに生まれ変わったのです。 品種改良などで苦味を少なくするなどの努力があったとはいえ、 この変化は食文化史上興味深い事例とも考えられているとか。 原産地はヒマラヤ山麓で、3000年も前から栽培されていたといわれています。 さて、キュウリの苗をハウスに定植したのは5月のゴールデンウイーク明けの頃でした。 根付いたとたん、すごい勢いでつると葉を伸ばし、 今では毎日、沢山のキュウリの実を生らしてくれます。 新鮮なキュウリはとげが尖っていて、 つるや葉も表面に毛が生えています。 また、つるもどんどん伸びているので、 つるを折らないように気をつけると同時に腕や顔に毛がささり、手にもとげがささり、 収穫作業は結構大変です。 この時期は植物体も若く、成長が非常にはやいので、 標準サイズを取り忘れると、 翌日はすりこぎサイズになってしまったなんてしばしば。 農園のキュウリはとこさん自慢の果菜です。 サイズが市販のものより大きいのは、 「キュウリはこのサイズが一番おいしい」からだそうです。 確かに、スーパーなどで売っているサイズは、 水分の蒸発が早く、 キュウリ特有のみずみずしさや歯ごたえが余り感じられません。 農園のキュウリは、半分に折ってみると、 水しぶきが飛ぶほどみずみずしく、キュウリの苦みも残っていません。 塩や味付けをしなくても、 ばりばり食べられます。 実は私、キュウリの後味が苦手で、 あまり好きではなかったのですが、 とこさんのキュウリはあの苦味がなく、 毎日おいしく食べています。 出始めの夏の味をどうぞ。
by farmer-s
| 2008-06-25 13:36
|
ファン申請 |
||